「笑の大学」
監督 星護
原作脚本 三谷幸喜
出演 役所広司 、稲垣吾郎
存在する三谷幸喜の舞台演劇を、映画化したのがこの作品です。
そもそも
舞台の映画化、というのは非常に大変な事だとにいます。
観客の「想像部分」をすべて音声と映像にしてしまうのですから、
原作の持つリズムや作者の意図がちょっとしたことで崩壊してしまいます。
例えば劇中パッと表示される劇団公演の回想シーン。
タイミングが早すぎても遅すぎても作品のリズムを台無しにしてしまいます。
しかしながらこの作品はその全てを絶妙にこなして
絶妙なカメラワークや音楽、擬音の相乗効果によって
舞台演劇とは違った演技者の迫力を生演技以上に伝えています。
脚本家(三谷幸喜)と監督(星護)のコラボが映画作品として
見事に完成していると感じました。
スマップの稲垣吾郎メンバー、彼の演技力をここまで引き出すことができるとは、
これまた驚きです。どの役をやっても不自然になるのが「稲垣吾郎」と勝手に
解釈していたのですが(失礼)、
他の役者では考えられない程にこの作品では座付作家の役として
絶妙にはまってしまっているのは、三谷幸喜のなせる技に他ないでしょう。
しかしながら本来の密室劇があまりに完成されすぎており、
それ以外の場面(映像)に少々
「とってつけた感」が否めないのも確かでした。
また、完成されすぎている三谷脚本の「言葉」は
「映画」として見るとさながら「劇中劇」にも見えてしまうのは、
これは確信犯でしょうかね。
何はともあれ、
原作の良さを生かそうとする配慮が作品のいたる所に見受けられ、
よほど原作が完成された物なのであろう。
と関心させられた映画でした。
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